職場のバブル世代がクズといわれる理由!バブル世代の管理職、上司の特徴や対処法、バブル世代と氷河期世代が合わない理由をご紹介します。





いつの時代も世代間の対立はよくある話です。

最近は職場の「バブル世代」が何かと煙たがられています。

バブル世代のすべてが該当するわけではありませんが、彼ら彼女らの多くは

「使えない」「昔の自慢話をしがち」など、あまり良い印象は持たれていないようです。

バブル世代の上の「団塊の世代」や「新人類」が引退したことによって、

バブル世代が会社の中枢を担うようになりより一層悪い部分が目立つようになってきました。

今回の記事は、バブル世代上司の特徴や就職氷河期世代と合わない理由を解説します。

バブル世代上司との取り扱い方も説明しますので、上手に対処してくださいね。



バブル世代の年齢、年代は?


まずはバブル世代と言われる人たちの年齢や時代背景などを確認しておきます。

バブル世代は1965年から1969年もしくは1971年までに生まれた世代で(定義が複数あります)

1980年代後半から1990年初めに社会人になった人たちを指します。

2024年時点で53歳から59歳の人たちです。

日本全体が好景気で、移動はワンメーターでもタクシーを使ったり、

ボーナスが2ヵ月に1回出たり、接待ゴルフや接待会食など

会社の経費で当たり前のように行われていた時代です。

長く働くことが美徳とされ、「24時間戦えますか?」というテレビCMが話題になりました。

昭和の終わりから平成3年までのほんの数年のお話です。

企業も積極的に新卒者を採用していました、中には就活するだけで交通費が出たり、

他の会社に目移りされないように高級レストランで接待されたり、

今では信じられない光景がありました。

バブル世代は、そんな大量採用の時にラクして入社したと言われる人たちです。

そしてバブルがはじけた後は就職氷河期に突入します。

正社員は狭き門となり、運よく入社できても

早々に業績悪化やリストラなど、常に危機感が隣り合わせでした。

後述しますがバブル世代と就職氷河期世代では、

時代背景そのものが違うので、対立は避けられません。



バブル世代がクズだと言われる理由


バブル世代がダメだと言われる理由をあげてみましょう。

・仕事しない(できない)のに給料高い

この不公平感がモヤモヤする理由のひとつではないでしょうか。

・就活・出世で苦労していない

超売り手市場だったので、能力的に難しい大企業でもやすやすと受け入れてくれました。

また、年功序列である程度の出世があるので、実力が伴っていないケースがあります。

・プライドが高い

他人にどう見られるかが気になる世代です。

良い時代を一度経験しているので、やたら権利だけを主張してきます。

・高級志向・ブランド志向

会社の経費は使い放題、収入も多い時代でした。

当然、節約よりも消費を好みます。見栄っ張りなところもあります。

・楽天的

大きな失敗をしても頑張れば次がある、特にお咎めなし、

という経験を何度もして、根拠のない自身を持っています。

「なんとかなるさ」という考え方が、周りから「いい加減」と思われています。

・俺の時はこうだった

経験を活かしてくれるならまだ良いのですが、昔話ばかりで変化に対応できず、

自分のやり方にこだわり、結局今の仕事についていけません。

・しかも数が多い

大量採用で入社したので同期の人数が多く、大きな塊となっています。

この世代の人が全て悪という訳ではありませんが、

多くの会社でこの厄介な人が生息しているのも事実です。



バブル世代の上司はわがまま?バブル世代の上司の特徴


バブル世代上司の、特にダメな特徴を紹介します。

・会社や部下への依存が強い

終身雇用や年功序列が当たり前と思っている世代ですから、

長く会社に勤めれば養ってもらえると考えています。

また、同期が大勢いたので、自ら率先しては動かない傾向があります。

そのせいもあって、自分で解決する能力が低くなり、

部下育成に関しても何をしてよいかわからない上司が多くなります。

・過去の栄光への固執

バブルといえば、会社の経費も思う存分使えたし、

勤務時間後も接待や飲み会を優先していた時代です。

現在とは金銭感覚も仕事への価値観も全く違うものでした。

昔を懐かしむ気持ちは理解できますが、「昔はよかった」とか

「自分の若いころは」なんて始まると、聞いている側は疲れます。

学ぶところがあれば素直に聞くべきですが、自慢話にはうんざりします。

・変化に柔軟に対応できない

終身雇用、年功序列が当たり前の環境で育ってきたので、

現在の大きな変化には取り残されがちです。

考え方が凝り固まって柔軟に対応できにくい世代でもあり、

仕事への危機感が少ないとも言えます。

また、自分の考えに固執するあまり部下にあわせた柔軟な育成は苦手な傾向があります。

・やたら飲みたがる

バブル世代は「飲みニケーション」を大事にします。

昔は私用よりも飲み会の優先や、誘われたら絶対参加などの、ナゾのルールがありました。

コロナの影響や無理に誘うとパワハラになるとの理由から、

最近は減ってはいますが、やはりバブル世代は飲み会や会食が大好きです。

楽しい飲み会なら良いのですが愚痴や説教を聞かされて、

業務の一環のような飲み会は避けたいものです。



バブル世代と氷河期世代が合わない原因


そもそも時代背景が違うのだから考え方も価値観も違って当然です。

ここで少し就職氷河期世代を深掘りします。

氷河期世代はバブル崩壊後に社会人となった世代です。

1970年から1984年生まれで1993年から2005年の約10年間に社会人になった人たちで、

2024年現在40歳から54歳の世代です。別名「ロストジェネレーション」ともいわれます。

バブル崩壊に伴う人員削減の影響で、正社員で入社することが難しく、

やむを得ず派遣社員やフリーターなどの非正規雇用を強いられました。

中にはニートしか選択肢が残っていなかった人もいます。

また運良く正社員で入社ができても、不況の煽りをうけ、

業績悪化やリストラが隣り合わせでした。

経費も限られる中、思うような活躍ができない状況です。

厳しい就職時期を乗り越えてきた氷河期世代なので、

仕事に対し前向き、実力主義、新しい知識やスキルを吸収しようとする姿勢、

金銭感覚も堅実、といった特徴があります。バブル世代とは真逆ですよね。

優秀で堅実な氷河期世代と、プライドばかりで変化への対応が遅れるバブル世代では、

考え方も価値観もちがうので、溝ができてしまうのも仕方ないことかもしれません。

現在はバブル世代が部長クラス、氷河期世代が課長クラスになっているケースも多いと思われます。

バブル世代の上の世代が引退したことによって、より一層対立が強くなりました。



バブル世代の上司の対処法、付き合い方


嫌いだからといって、仕事の放棄や無視は良くありません。

同じ会社で働く仲間なので上手に対処していきましょう。

・挨拶は先手必勝

世代間ギャップや好き嫌いに関わらず、どんな職場でも挨拶は先手必勝です。

相手が不快にならないなら、表面上の挨拶で構いません。

・相手の特徴を捉える

時代背景を理解したりや上司を観察したりすることによって、

言動は何となく想像できるようになります。

被害が最小限になるように、先読みで仕事を推し進めましょう。

意見が対立するようなら、真っ向勝負ではなく、相手が喜ぶような提案型がお勧めです。

・スルースキルを身に着ける

真正面からぶつからないことがポイントです。

バブル上司は過去の栄光やプライドから自分の価値観を押し付けてくるかもしれません。

でも、無視したり攻撃的に正論で論破したりすると対立は深まります。

逆らわず従わずの姿勢で聞き流すスキルも大切です。

・人格ではなく役職と付き合う

価値観が違うのだから分かり合うことは難しいです。

○○さんという人格ではなく○○部長という役職と仕事をするという、割り切った感覚も必要です。

お互いプライベートには踏み込まず、仕事だけの関係と決め一定の距離感を保ちましょう。

・上司マネジメント

部下が上司をマネジメントする、という発想の転換も時には大切です。

バブル上司は権限、知識、経験、高いコミュニケーション能力を持った「資源」です。

この資源を上手に引き出すことで、自分の仕事を有効に推し進めることができます。

より良い成果のためには持てる資源をフル活用しましょう。

知識や経験から新しいヒントが生まれるかもしれません。学べるところは素直に学びましょう。



まとめ


バブル上司がクズと言われる理由や対処方法について説明してきました。

バブル上司は、過去の栄光に固執し変化に対応できず、

仕事ができない割に権利を主張する厄介な存在です。

彼らの変化を期待するより、彼らが引退するまでの数年を

上手に受け流しながら対処していくしかないですね。

「これだからゆとり世代は」なんて言われるとカチンときますよね。

バブル世代も、なりたくてなった訳でありません。

ある意味時代に流された可哀そうな世代かもしれません。

価値観や考え方が根底から違うので、完全に理解しあうのは難しいかもしれませんが、

時代背景や特徴を把握していれば、少しは歩み寄れるはずです。

過去と他人は変えられません。バブル上司の特徴を理解して上手に対処していきましょう。