私たちは誰でも他人より劣っている点や苦手なことがありますよね。
それでも自己肯定感の高い人は、ありのままの自分を受け入れて前進できます。
一方の自己肯定感の低い人は「自分はダメな人間だ」と思い込み、
十分に力を発揮できなくなってしまいます。
そしてネガティブ思考のため、さらに悪循環にはまっていきます。
本当は皆さん良いところを沢山持っているのに、
自己肯定感なんかのせいでモヤモヤした気持ちで日々過ごすのは非常にもったいない。
無理やり自己肯定感を上げていこう!というよりも、せめてこの泥沼から抜け出して、
少しでも前進できるように、何か一つでも参考になれば幸いです。
今回は職場で自己肯定感が下がる原因や、下げてくる人の特徴をお伝えします。
原因がわかれば上手に対処できるはずですのでぜひご覧くださいね。
目次 関連
職場で自己肯定感が下がる原因
職場で自己肯定感を下げる要因として大きく二つ挙げられます。
一つは過去の経験やトラウマ、
他者との比較による内側から自分自身で下げるもの、
もう一つが他者からの攻撃によって外部から下げられるものです。
外部要因は次の項目で説明します。
過去に失敗した経験から、苦手意識が働き、前に進めなくなります。
例えば大事な資料作成で誤字や脱字が多く指摘された、
会議での発言が否定された、頑張って人より長時間働いたのに
評価がイマイチだった、などです。
また自己肯定感の低い人は他者との比較をしがちです。
同僚はバリバリ仕事をこなしている、後輩は可愛がられどんどん上達していく。
こんな状況を横目に見て、ダメな自分に劣等感を抱いてしまうのです。
失敗や苦手意識、他社との比較は誰にでもあることです。
その時に「でも」や「どうせ」を使って自分に言い訳を始めると、自己肯定感は下がります。
また大人になるほど、経験の積み重ねから自己肯定感を下げる要因は増えていくようです。
職場で自己肯定感を下げてくる人の特徴
私たちは頑張っているのに、
無意識に自己肯定感を下げてくる人もいます。
中には(言っている本人は)善意からの発言で、
結果的に邪魔になってくる人もいるので要注意です。
まずは自己肯定感が低い人の近くにいること。
この人たちは「どうせ私なんて」という負のオーラを常に出しているので、
一緒に働くうちに負のオーラに感染してしまいます。
次に何かと否定したがる人です。
あなたに妬んでいるのか、
常に自分を正当化したいのか、
自分の存在感を示したいのか、
いずれにせよ、聞いている側はゲンナリしてしまいます。
「あなたのために言っている」という言葉は善意かもしれませんが、
新しい事への挑戦を妨げる要因となります。
他にも人格や経験を決めつけてくる人、
いちいちマウントを取ってくる人、
自分の価値観を押し付けてくる人など様々です。
このような特徴の人達と一緒に働くと、
自分の自己肯定感まで下がってしまうので、上手な対処が必要です。
職場で自己肯定感を下げる上司はパワハラになる?
教育や指導のつもりでも、いつの間にかパワハラになっているケースもあります。
パワハラについて都道府県労働局の資料を見つけたのでいくつか抜粋します。
パワハラとは、優位な立場を利用して、
必要以上の言動をすることによって、
部下に身体的・精神的に苦痛を与えること、とされています。
ダメな言動の例として、侮辱や人格否定、
長時間にわたる厳しい叱責や他者の前での叱責による精神的な攻撃、
能力以上の過大な要求、能力や経験から
かけ離れた程度の低い過小な要求などが挙げられます。
こんなことをされたら、多くの人は深く傷つき自己肯定感が下がりますよね。
これは単純に自己肯定感を下げるだけでなく、パワハラにも相当します。
もちろん再三の注意でも改善されず次第に強く注意される、
安全上の問題で声が大きくなるなど、パワハラに該当しない場合もあります。
それでも、あまりにもその言動が酷くて
自己肯定感を下げるようなら、
専門家に相談することも検討しましょう。
職場で威張る上司も実は自己肯定感が低い可能性があります。
自分に自信がないから威圧的だったり不機嫌だったりとも考えられます。
同情の余地はあるかもしれませんが、人に当たるのはダメですよね。
職場で自己肯定感が低くて仕事ができない時の対処法
自己肯定感が常に高い状態でキープできる人なんていません。
自己肯定感が高いように見える人も、
失敗はするし落ち込むこともあります。
自己肯定感の低い人との違いは、
切り替えるスイッチを沢山持っていることです。
このスイッチをいくつかご紹介しますので参考にしてみてください。
・大きな目標のために、自分自身を客観的に見て成長の糧とする。
・出来ないことは出来ないと割り切る。
出来ないことは得意な人に任せて、
自分の得意な部分で貢献していきましょう。
「無いものねだり」より「有るもの頼り」です。
・不安要素を全部書き出す。
頭の中でモヤモヤ迷走するよりも、目に見える形にすることでスッキリします。
手書きでもPCのメモでも、書きなぐったら負の感情と一緒にゴミ箱へポイッ。
・「まあいいか」を口癖に。
今の時点でベストを尽くしたなら、それで「良し」としましょう。
・環境を変える。
出勤経路や昼食のパターンを変えてみると新しい発見があります。
・軽い運動をする。
PCの前に張り付いていると猫背になって肺に空気を取り込めなくなります。
酸素が足りないと思考も偏りがちになります。肩回りの運動や深呼吸しましょう。
どうしても今の職場で自己肯定感が上がらないなら転職も視野に入れよう
自己肯定感が上がらないのは、
苦手意識が強くなって自分自身で下げてしまうのか、
モラハラ上司やネガティブ同僚などの肯定感低めの人が
集まりやすい環境なのか、様々です。
でも、自己肯定感は自分自身で上げることもできますし、
周囲に働きかけて同僚みんなが働きやすい環境を作り出すことでもできます。
嘆く前に出来ることをやってみましょう。
それでも自己肯定感が上がらないなら、
転職して新しい世界に飛び込みましょう。
たかだか会社のために私たちの自己肯定感を下げて、
毎日プレッシャーに耐えながら生活するのは、あまりにももったいないです。
新しい世界には新しい未来が待っています。
実際に転職しないにしても、転職先を探す中で、
自分の好きや得意、自分の市場価値を再認識できるので、
転職活動だけはやっておいて損はありません。
またいざとなったら転職できるという気持ちを持つだけでも、視野が広くなります。
一つ注意点があります。「どうせ私なんて」という
ネガティブな気持ちのまま転職活動をしても上手くいきません。
特に面接官には見抜かれます。
ここはぜひ、ワクワクした前向きな気持ちに切り替えていきましょう!
「新しいことにチャレンジする私ってなんて素敵!」って感じです。
まとめ
が思い悩むのはそもそも疲れているから、という話もあります。
美味しいものを食べて早めに寝ちゃいましょう。
ゆっくり睡眠をとったら気分もきっと晴れていますよ。
また、高くジャンプするためには一旦しゃがみます。
今は大きくジャンプするために力を蓄えている状態です。
自信は日々の行動で作られます。
本当に小さな目標でいいので達成したら大きく喜びましょう。
5分だけ早起きする、一行だけ本を読む、最初に会った人にだけ笑顔で挨拶する、
寝る前に一つだけ今日の良かったことを振り返る等など。
「え?こんなのでいいの?」というような小さな目標で構いません。
目標が達成されるごとに「これだけやった!」という自信の貯金が溜まります。
自信があるから出来るのではなく、
これだけやったから自信がつくのです。
自信は自己肯定感につながります。
自分の一番の理解者は自分自身。
どうせなら自分をもっと褒めちゃいましょう!