一昔前に比べて、女性の社会進出は進んできていますが、それでもまだまだ男女の格差はあります。
そもそも収入の格差が広がる現代では、男性でも年収400万円を超えるのは難しいといえます。
女性は、扶養の範囲内で働くケースも多く、
また出産や育児でキャリアが中断することが多いといわれるので、
年収400万円超えの女性の割合はもっと少ないものと思われます。
では年収400万円を目指すならどのような職業が良いのでしょうか。
また年収400万円の女性の生活レベルや、高年収の女性が結婚できないという謎の噂についても解説します。
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女性の年収400万円はすごい?
国税庁の「令和4年民間給与実態調査」によると、
日本全体男女の平均年収は458万円だそうです。
平均値は極端に大きい値があると影響を受けやすいので実感しにくいかもしれません。
一方で調べによると中央値は360万円です。
中央値は下から数えてちょうど真ん中に当たるので、平均値よりは実感しやすいと思います。
男性の中央値は400万円に対し、女性は320万円となっています。
なので女性で400万円は高収入といえるでしょう。
多くの会社で年功序列が基本となっているため、男性は20代後半で400万円、
30代で500万円、40~50代で600万円と年齢を重ねる毎に右肩上がりです。
それに対し、女性の場合、就職直後は男性と差はなく
200万円台後半からスタートですが、大きく伸びることはなく300万円台で横ばいが続きます。
これは、パートを含む非正規雇用や出産や育児のためのキャリアの中断などが考えられます。
年収を上げるための手段の一つとして管理職もあげられますが、
男性の育児休暇がまだ不十分である以上、
仕事と家庭のバランスからキャリアを断念してしまう人も多くいるのではないでしょうか。
年収400万円の女性の割合は少ない?割合はどれくらい?
国税庁の調査では年収400万円以上の女性の割合は26.7%、つまり4人に1人の割合です。
これはパートアルバイトなど非正規労働者を含めた全体の数字です。
正社員だけで集計すると43.2%、2.3人に1人の割合です。
女性の300万円以上の全給与所得者のうち、正社員の割合は減ってきます。
正社員でいれば高収入の確率は高まりますが、
逆に何らかの理由で正社員以外の形態で働くと年収アップの確率は低下します。
高年収を望むなら、仮に育児などで一時的にキャリアを離れたとしても、
復職後に再開できるように、子育て中も働き続けたり学びつづけたりすることが求められます。
同じデータで年収400万円以上の男性の割合は73.8%もいるので、
やはり男女の格差は大きいようです。男性はキャリアの中断が少ないことも関係します。
以上のことから年収400万円の女性の割合は少ないと言えます。
年収400万円の女性の生活レベルは?一人暮らしはきつくない?
女性の年収400万円は比較的高収入であることがわかりました。
実際は所得税、住民税、社会保険料などを差し引かれて、手取りは約315万円です。
仮に毎月の手取りを20万円として一人暮らしの毎月の費用を試算してみると以下のようになります。
(20万×12ヵ月+ボーナス37.5万×2=315万)
・家賃 6~9万円 家賃は手取りの3分の1までが相場ですが、
女性の場合セキュリティも十分に考慮したいので少々高めに設定しました。
・水道光熱費、通信費 3万円程度
・食費 3万円程度 一日1,000円を予算にしました。
・交際費 1万円程度
・雑費 2万円程度
・趣味・娯楽費 1万円程度
・洋服代 1万円程度
交際費から洋服代までは何に使うかは個人差ありますが、合計すると20万円です。
これ以外に最初は、敷金礼金や家具などの初期費用が掛かります。
浪費をしなければ、一人暮らしをしながら貯金や旅行も可能です。
女性で年収400万円を目指せる職業
女性で年収400万円を目指すなら、大きく分けて2つの選択肢があります。
1つは今いる会社で実績を作り管理職になることです。
課長や店長クラスになると400万円も夢ではありません。
もう1つは給料の多い業種へ就職することです。代表的な例としては、
ITエンジニア、営業職、コンサルタント、金融業、メーカー、保険サービスなどがあげられます。
その業界についての専門知識は男女問わず必須ですが、
それ以上にコミュニケーション能力や細かい気配りなど、
女性が比較的得意と言われるスキルを活かせば、
男性以上に活躍できる可能性は十分にあります。
同じ会社に長年勤めてキャリアと役職を高めていく戦略でももちろん良いのですが、
給料を上げる意思がない、または給料を上げたくても原資がない会社では
高収入を目指すのは難しいでしょう。
その場合、思い切って最初から高収入を狙える業種に
飛び込む選択肢があっても良いかもしれません。
また、まだ時間に余裕があるなら薬剤師や看護師を目指す手もあります。
どんな業種に入社しても共通して言えるのですが、高収入を目指すなら、
常に自己研鑽してスキルアップや実績作りをしていくことが大切です。
また仕事だけで高収入を狙うのが難しい場合は、副業をするのも良いでしょう。
年収400万円の女性が結婚できないと言われる理由
年収400万円の女性が結婚できないと言われる理由は以下のように考えられます。
・仕事ばかりでプライベートの時間が少ない。時間が無いと必然的に恋愛の優先順位は低くなります。
・相手に求める理想が高すぎる。自分より年収が高い
ハイスペックな相手を探して視野が狭くなっているかもしれません。
・自分に自信がありすぎる。自信があるのは良いことですが、
一方で自信過剰では謙虚さを失って周囲から敬遠されてしまいます。
でも実際に結婚していても年収400万円の女性は結構います。
パートナーの理解を得ながら家庭と仕事のバランスを上手にとることは、
決して不可能ではありません。
高収入と家庭の両立はムリ!などと諦めないでくださいね。
まとめ
女性で年収400万円を達成できる割合は4人に1人と少なめで、
男女含めて平均より少し高収入であることがわかりました。
年収400万を得るためには育児や結婚を諦めるしかないと思われがちですが、そんなことはありません。
キャリアの中断から復職後もキャリアの継続ができるように、育児中も学び続けることはできます。
また、管理職を目指したり、給料の高い会社への転職で道は開けます。
さらには副業で副収入を得る方法もあります。自宅でできる副業をすれば、
育児の合間に稼ぐこともできます。そのまま起業という道もあります。
高収入を目指すことは決して悪いことではありません。
お金があれば生きていく選択肢が増えます。
同時に、たとえ低収入だとしても、幸せを感じるポイントは人それぞれ違います。
問題なのはお金が第一優先になってしまい心の豊かさを失うことです。
上手にワークライフバランスをとって、自分らしく働きましょう。