仕事ができない人は病気かもしれない!発達障害で仕事ができない人の特徴や仕事ができない時にどうすればよいのか対処法をご紹介します。





発達障害の人は「ちょっと変わっているよね」と

小さい頃から言われながら、それでも大きな困難なく生きてきました。

それが社会に出ると状況が一変、戸惑うことが出てきて悩むことになります。

何といっても多くの人が「当たり前」と言われることができないのです。

もちろん本人に悪気はありませんし、精一杯努力もしています。

でも周りからは「仕事ができない」と思われ、

自分でもどうやったらできるようになるのかわからず苦しんでいます。

今回は

「発達障害で仕事ができない人の特徴や病気で仕事ができないときの対処法」

についてご紹介しますね。



仕事で言われたことができないのは発達障害?


こんな状況に陥っているなら発達障害かもしれません。

・長い指示が受けられない

短い指示なら問題ありませんが、長い指示を受けるのが苦手です。

さらに「あれこれそれ」のようなあいまいな言葉も理解できないことが多いです。

結局何をすればいいのかわからなくなってしまいます。

・メモが意味不明

自分でも読めないようなメモになっていることがあります。

「とりあえず書かなくては!」と書くことに必死になって、

読み返すことまでは考えていないのです。

・忖度ができない

たとえば「この書類早めに作っておいてね」と言われたとします。

発達障害でない人は「今日明日くらい」と見当をつけますが

発達障害だと「いつまでに作ればいいかわからない」と悩みます。

結局数日放置してしまい、頼んだ人からひどく怒られることも少なくありません。



発達障害で仕事ができない人の特徴


特にADHD(注意欠陥多動性障害)と呼ばれる発達障害の人に、

次のような「仕事ができない行動」が目立ちます。

・同じミスを繰り返す

上司に同じミスを何度も叱られます。

「考えてやれ」と言われても、何をどう考えてやればいいのかわからないからです。

また大事な予定を忘れることも珍しくありません。

・マニュアルが読めない

書いてあることを読み飛ばす傾向があります。

どうしても文章が頭に入らず、自分の解釈でやってしまいミスにつながります。

文章だけでなく、数字や計算が苦手な人も多いです。

・段取りがつけられない

タスクの洗い出しや計画を立てるのが苦手です。

いくつもの仕事が重なってしまうとタスクを忘れてしまったり、

優先順位をつけられずに期日に間に合わなかったりすることがあります。



発達障害で仕事ができない時の対処法


自分でできることだけでなく、他人の力を借りることも大事です。

・リスト化する

パッと見ただけで何をするべきかわかるようなリストを作ると効果的です。

色分けをするといった工夫をすると「タスクを忘れる」といったことが減ります。

さらにチェックができる項目を作っておくと漏れがなくなります。

・明確な指示をしてもらう

指示を短く、さらに期日を「〇日まで」と

指定してもらうよう、周囲にお願いしてみましょう。

ひとつずつの内容かつ期日が明確だと

混乱することがなくなるので、迷惑をかける頻度が減ります。

・ダブルチェックをお願いする

話しかけやすい先輩にダブルチェックをお願いしてみます。

ただチェックする先輩の負担を、必要以上に増やさない配慮は必要です。

自分でもしっかりチェックしてからお願いしましょう。



発達障害でなくてもうつ病などで仕事ができない場合もある


うつ病の場合は「仕事ができない」というより「できなくなった」と

表現するほうがわかりやすいかもしれません。

うつ病を発症する前は、問題なく仕事ができていたはずだからです。

発達障害との大きな違いは「体の不調が現れること」です。

うつ病の身体的な初期症状を見てみましょう。

・眠れない、または睡眠の途中で起きたり朝早すぎる時間に目覚めたりする

・食欲不振もしくは暴飲暴食で体重に大きな変化が出ている

・まったく疲れが取れず朝起きられない

さらに精神的な症状も加わります。

・趣味に興味がなくなる、もしくは没頭しすぎる

・常に不安でイライラしている

・仕事に行きたくなくて遅刻や欠勤が増える

これでは仕事になりません。

「仕事のストレスなんて誰にでもあるから」と

思わずに、うつ病の可能性も疑ってみてください。



もしも「病気」で仕事の場合は治療や周囲の理解が必要です!


病気に対して周囲の理解や治療は必要ですが、

それ以前に「本人の自覚」が必要になります。

周りがどれだけ対処しようと頑張っても、

本人に自覚がないとサポートサポートがうまくできないからです。

・発達障害の場合

特に周囲の理解がないと、仕事をすることは難しくなります。

発達障害を知らないと「甘え」や「努力不足」と

思われて余計につらい思いをするからです。

本人が「やれることをやってもどうしてもうまくいかない…」と

感じているなら、医者や支援機関に相談することも提案してみましょう。

また薬で症状を軽くすることもできます。可能性を広げましょう。

・うつ病の場合

まずは休職したほうがいいです。

心の病気を軽く考えてはいけないことを、

会社も自分もしっかり理解しないと取り返しのつかないことになります。

またすぐに退職しないでほしいですし、させないでほしいです。



まとめ


発達障害は「言われたことができない」「同じミスを繰り返す」という特徴があります。

周囲はそんな発達障害に呆れたり腹を立てたりしますが、実は本人も苦しんでいます。

まずは仕事ができない行動を洗い出して、それに合った対処をします。

周りの人も協力を頼まれたら、できる範囲内でサポートしましょう。

また同じ「仕事ができない」という状態であっても、うつ病であることも考えられます。

その場合は早期の受診が重要です。

お互いが歩み寄って、協力的な職場を作り上げてくださいね。