社内ニートは勝ち組?社内ニートは楽しい、勝ち組だと言われる理由や社内ニートの末路をご紹介します。





社内ニートとは、出勤はしているものの実質的な仕事がほとんどなく、

大半の時間を何らかの暇つぶしで過ごす社員を指します。

窓際族と違って若い層にも表れているのが特徴です。

本人は昇給もスキルアップも達成感もなく、

会社としても生産性の低い社員への給与支払いは余計なコストとなるので、

どちらの立場からもメリットはあまりないようです。

しかし一方で、働かなくてもある程度の収入があるので、

見方によっては勝ち組と言われることもあります。

実際のところ社内ニートは勝ち組なのでしょうか?

今回の記事は勝ち組と言われる理由や末路についても解説します。



社内ニートが勝ち組だと言われる理由


給料泥棒などと揶揄される肩身の狭い社内ニートですが、

仕事量も少ないのに給料をもらえるので、勝ち組と言われることもあります。

まずは社内ニートが勝ち組と言われる理由を3つ挙げてみましょう。

・仕事量は少ないけど給料はちゃんともらえる

これは給料泥棒と言われても仕方無いですが、

他の人に比べて圧倒的に仕事量が少ないのが特徴です。

SNS、ネットサーフィン、資格の勉強、副業など

働いているように見せかけて様々な方法で時間を潰しています。

・休みたいときに休める

トイレに行っても30分戻ってこない、定時に帰れる、繁忙期でも有給を取得しやすいなど、

仕事はほとんどないので比較的自由に過ごせます。

・精神的負担が少ない

責任ある仕事はほとんどないので、仕事のストレスはあまり感じません。

周りの目さえ気にしなければ気楽に過ごせます。



なぜ?社内ニートになってしまう原因


社内ニートになってしまう原因としては、個人の問題と会社の問題が考えられます。

・本人の能力や誠実さの欠如

ミスを頻発、スキル不足、やる気不足、積極性不足、不誠実など、本人に問題がある場合は、

安心して仕事を任せられないので徐々に仕事は減ります。

ミスやスキル不足であれば仕組みづくりや訓練でカバーできますが、

本人の気持ちが仕事に対し前向きではない場合はどうすることもできません。

ちなみに新入社員もスキル不足で仕事が少ない場合もありますが、

まだトレーニング中なので経験を積めば問題は解決します。

・あえて社内ニートを選択

本当は能力もあるのに、責任ある仕事から逃げるため、

あえて出来ないフリをしたりやる気を隠したりして、上手く立ち回る人もいます。

・上司や企業の管理方法

パワハラは論外ですが、コミュニケーション不足、適切な指導や教育が行われていない、

不公正な人事評価、組織での教育体制が不十分、部署ごとの人員の偏りなど、

上司や会社の環境によって社内ニートを生む可能性もあります。



社内ニートが楽しい、最高だと思う人の特徴


社内ニートが楽しいと思う人は、今この瞬間を最高に楽しめる能力を持っているのが特徴です。

多くの人は、何も仕事がなくて暇を持て余すのが辛い、

このままでは給料が増えなくて将来不安、などと考えます。

でも社内ニートを楽しめる人は、やり方次第でどうにでもなる、

辛い社内ニート時間を最高な時間に変換だってできる、と知っています。

何事も置かれた環境で最大限楽しむ工夫ができるのです。

彼らの行動を見てみましょう。

時間はたっぷりあるので、仕事のフリをしながら自分のために時間を使います。

ゲームやSNSをする人もいますが、ここは多少なりとも将来に不安を感じているので、

自分の成長につながるものを選択している人もいます。

エクセルやパワポのスキルを磨く、資格や語学の勉強をする、

webライターの記事作成などの副業をするなどです。

スマホでポチポチは周りの目も気になるので、

自分のデスクのパソコンで学習や作業を行っています。

仕事ではなく自分のことをしながらお金がもらえるなんて考え方によっては最高ですよね。

課題は、働かなくてもお金がもらえるとはいえ、

副業などをしない限り生涯年収では大きな差が生まれることです。

また、周りの冷ややかな視線にも耐えなければなりません。
それでも唯一無二、最強社内ニートを目指すのであれば、開き直れるメンタルの強さが必要です。

とはいえ勤務中の副業等の内職は、バレないよう細心の注意が必要です。

解雇する良い口実を作ってしまうからです。



社内ニートの末路はどうなる?


社内ニートの良い面も見ましたが、

強い意志でスキルや資格を取得できる人は少数派です。

社内ニートの行く末を解説します。

・年収はずっと低空飛行

働かなくてもある程度の収入は確保できますが、成長することも無いので、

周りが昇給していく中一人取り残されてしまい、生涯年収では大きな差が生まれます。

・老後も働くことに

年収が低いのだから貯金も少なめです。働かなくても収入があると言って

社内ニートに憧れていた人達も、皮肉なことに、老後も働かないと生活が成り立ちません。

・リストラの対象

会社が傾いた時に真っ先にリストラの対象になります。

会社に利益貢献できない人は会社に不要です。


・転職に不利

中途採用はかなり高い確率でスキルを重視します。

今まで実戦形式でスキルを学べていないので不利になります。

なかなか転職先が見つからず、本当のニートになってしまうかもしれません。

・今までのような緩い環境はない

スキルが少なくても転職できる会社はありますが、

基本的に人出不足で忙しい会社なのだから時間を持て余すなんてことはできません。

・精神的に病んでしまう

仕事をさせてもらえない、仕事ができない、モヤモヤ考えているうちに

自己肯定感が下がり、最終的にはうつ病を発症するかもしれません。

社内ニートは早く抜け出した方が良いです。少なくとも憧れるものではありませんね。



社内ニートが辛い時の対処法


辛いのであれば転職を検討するのが一番ですが、

転職の前にできることもあるので、やってみましょう。

・頑張って仕事を覚える

能力が原因なのであれば、最低限超えなくてはならない壁なので、真摯に向き合いましょう。

仕事を覚えたら見える景色も変わってきます。

小さくてもいいから出来ることを作って自分を褒めましょう。

小さな成功の積み重ねが大きな信頼への一歩です。

・積極的に仕事を探す

受け身で指示待ちではいつまでも仕事は回ってきません。

仕事は降りてくるものではなく勝ち取るものです。

・教わり上手な人になる

最初から仕事ができる人はいません。

先輩や上司と上手にコミュニケーションをとって教えてもらいましょう。

コミュニケーション上手も立派なスキルなので一石二鳥です。

・上司に相談、異動願いを出す

上司ガチャ部署ガチャといった環境のせいで暇を感じているかもしれません。

環境を変えるのも有効です。

・転職活動をする

社内ニートをあくまでも一時的なものとして、転職を検討しましょう。

せっかく確保できた暇時間なので、遊びではなく学びの時間にして、

転職に対応できるよう自身を成長させてください。

また、転職先で再び社内ニートにならないためにも、転職エージェントの活用が有効です。

スキルなのか誠実さなのか、自分の足りない部分を客観的に診断してもらいましょう。

心機一転、新しい環境で活躍した方がスッキリしますよ。



まとめ


社内ニートについて解説しましたが、どう感じましたか?

仕事も精神的負担もなく給料をもらえるのだから

、羨ましいとか勝ち組とか思われるかもしれません。

しかし、成長は止まるし、給料はいつまでも低いままだし、

下手したら老後も働かなくてはならなくなるし、

肩身は狭いし、社内ニートの末路は悲惨でデメリットは多いですね。

メリットとデメリットを比較すると、社内ニートを勝ち組と言うのは早計と考えられます。

基本的に社内ニートは辛いものです。

一時的には社内ニートの期間があっても良いですが、あまり長居はしたくありませんよね。

あくまでも一時的なものであり、次のステップへ進むための準備期間と捉えましょう。

いずれ転職して自分らしい働き方を得るための滑走路だと思えば、

辛い向かい風も大きな飛躍の糧となるのではないでしょうか。