退職するときにお菓子を配るのが正式なマナーなのか、意外と誰も教えてくれません。
ただ「なんとなく辞めるときにみんなお菓子を配っているみたいだからそれが普通なのかな」
と感じている人も多いと思います。
ただ辞める理由や立場によってはお菓子を配りたくない人もいるでしょう。
でもマナーに反することはしたくないのも本音です。
退職時のお菓子配りについて再確認していきましょう。
今回は「退職時にお菓子を配らなくてもOKな理由と渡すときの注意点」についてご紹介しますね。
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退職をするときにお菓子を配らないのはマナーに欠ける?
そもそもマナーとは何なのかと言うと「礼儀」です。
それを踏まえてお菓子を配らないのはマナーに反するかと言えば
「会社による」というのが実際のところです。
「退職するときはお菓子を配るのは当たり前」という文化が
会社に根付いていたら「マナーに欠ける」と言われるかもしれません。
ただ一般的に見て、それほど重大なマナー違反ではありません。
退職時にお菓子を配るのは、いわゆる「気持ちの問題」です。
お菓子を配るのが必須と思っている職場はあなたに
「自分たちに感謝の気持ちを示せ」と強制していることになります。
バレンタインの義理チョコを要求しているみたいで面白いですね。
会社の慣習になっていて「お菓子を配らないと居心地が悪い」と思うなら、配ったほうがいいでしょう。
退職時のお菓子を配るときは安いお菓子でいい?
安いお菓子でいいです。むしろ高級なお菓子を配らないほうがいいとされています。
その理由は「相手が気にするから」です。
多くの人は優しいので「こんな高いものをもらってしまって申し訳ない」と感じます。
退職時に配るお菓子は、双方が金銭的かつ精神的な負担をかけないほうがスマートです。
一般的に言われているのは1人100円という目安です。
職場にいる人数によって多少金額は上下するでしょうが、
,000円前後の菓子箱を用意すると外さないでしょう。
金額よりも気にしてほしいのが「量」です。
ギリギリ1人に1個のお菓子が行き渡るのか心配するより、
安くても1人に2個は確実に行き渡る量のほうが「気が利いている」と思われます。
もちろん個別包装で多少の日持ちがすることが前提です。
これだけ押さえておけばマナーを疑われることはありません。
一人一人に配る?お世話になった人だけでいい?退職時にお菓子を配るときの注意点
お世話になった人だけに渡すことはやめたほうがいいでしょう。
なぜなら他の人が気を悪くするからです。
たとえ「○○さんだけ」と言って渡しても、渡された人が話してしまったり
渡していたところを誰かに見られたりするリスクがあります。
また一人ひとりに配るかどうかについては、人数によります。
10人未満でしたら一人ひとりでもいいですが、それ以上だと配るのが大変です。
退職する日に「みなさんでどうぞ」と菓子箱を渡せばOKです。
もしどうしても一人ひとりに配りたいときは注意点があります。
それは「配るお菓子に差をつけないこと」です。
上司にはちょっと多く渡しても構いませんが
「仲がよかった同僚だから」という理由で量を増やしたり高級品を配ったりするのは控えます。
周りの人がいい気持ちにならないからです。
みんなが不平不満なく過ごせるよう配慮するのが、最大のマナーなのです。
パートやバイトを辞める時はお菓子をわたさなくてもいい?
パートやアルバイトが辞めるとき、お菓子は特に渡さなくても問題ありません。
お菓子は「ほんの気持ち」ですので正社員以上に任意です。
もし渡すか悩んでいるようでしたら、次のポイントで判断してみてください。
・会社の慣習
「辞めていく人はパートであってもお菓子を渡すのが常識」
と思っている会社の場合は渡したほうが無難です。
辞めた後で「退職のお菓子をケチった人」と噂を流されかねません。
・勤続年数
1年未満の勤務でしたら、特にお菓子は渡さなくても
「マナーに欠ける」と思われませんので、お好みで大丈夫です。
・つながりの深さ
もっとも重視するポイントです。たとえば
「お世話になったな」「いつも助けてもらった」と思うなら
勤務した期間に関係なく渡してもいいと思います。
逆に二度と関わりたくない職場だった場合は、渡す必要はありません。
退職時にお菓子を配るメリットは?
どうせ辞めてしまう職場なのに、お菓子を渡すメリットは何なのでしょうか。
・退職の挨拶がしやすい
一人ひとりにお菓子を手渡す場合は、退職の挨拶がとてもしやすいのがメリットです。
在職中にそれほど深く関わりがなかった人にも挨拶がしやすくなります。
またどこかでご縁ができるかもしれないので、挨拶はしておきたいですね。
・いい雰囲気で退職できる
人間、何かモノをくれる人に悪い感情は抱かないものです。
あなたの退職に残念な気持ちになっている人は多くいます。
そんな職場の人の気持ちを和ませるアイテムがお菓子なのです。
・気持ちの整理がつく
辞めた後に「お菓子くらい渡しておけばよかった」と思うくらいなら、
いっそ渡したほうがあなたの気持ちがスッキリするはずです。
他人のためではなく、自分自身の気持ちの整理をつけられるのが最大のメリットです。
まとめ
退職時にお菓子を配らなくてもマナー的に問題ありません。
特に1年未満の勤務でしたらほぼ不要です。
お菓子を配る場合は
「1人100円程度」「日持ちがする」「個別包装になっている」「差をつけない」
といった点に気をつけます。
また渡す人数にもよりますが、一人ひとりに渡さなくても大丈夫です。
部署の上長に「みなさんで召し上がってください」と渡しましょう。
退職時にお菓子を配るメリットとしては「お互いが気持ちよく退職日を過ごせること」に尽きます。
あなたの気持ちで判断して、渡すかどうかを選択してくださいね。