体調不良は誰にでもあるものです。
風邪やインフルエンザで欠勤するのは仕方ないですし、
いざ自分が体調不良になったときには助けてもらうこともあります。
お互い様の精神でフォローしたいところですね。
しかしあまりにも頻繁に休まれると、協力を拒みたくなりますし、
本当に体調不良なのか疑いたくなります。
気にしないで自分の仕事だけに集中できれば良いのですが、
チームで仕事をする以上そう簡単ではありません。
今回は、仕事をよく休む人の特徴を抑えつつ、対応の仕方を紹介していきます。
目次 関連
仕事を体調不良で良く休む人の特徴
仕事をよく休む人には以下のような特徴があります。
・自己管理ができていない
厳しい言い方をすると、体調管理も仕事のうちです。
二日酔いや遊び疲れで体調不良になるのは論外ですが、
風邪であれば自己管理を徹底していればある程度予防できます。
ただし「気合が足りない」という昭和発言をするつもりはありません。
睡眠時間・栄養バランス・運動などの生活習慣を見直しましょうということです。
・責任感がない
多くの社会人は自分に与えられた仕事をやり遂げようとします。
無理のし過ぎは禁物ですが、程度の軽い体調不良であれば仕事に穴を開けないように努力します。
また日常からセルフケアを行い体調不良にならないように気を遣っています。
・休み癖がついている
最初は本当に病欠だったかもしれません。
ところが休み明けに体調を心配されたり、
他の誰かが代わりに仕事をしてくれたりを経験するうちに、
休むハードルが下がってきます。
その結果どうせ誰かがやってくれると考えが変化し、
休むことに罪悪感がなくなってしまいます。
・自己肯定感が低い、傷つきやすい
他人の評価を必要以上に気にするタイプの人たちです。
自分を苦しめる職場から逃げるために、体調不良を理由にして会社を休みます。
仕事を良く休む人の心理
仕事を休みがちな人には以下のような心理状態です。
・意欲が持てない
今の職場に不満があり、仕事をする意味が見出せなくなっています。
仕事に対する情熱が失せているので、向上心も責任感もなく、簡単に休むことを選びます。
・他人任せ
自分が休んでもどうせ誰かがやってくれるから大丈夫という、ある種の甘えでもあります。
本当の体調不良ではなくズル休み傾向の人は、仕事量が多い時にかぎって休みがちです。
・自分優先
同じ給料なら労力が少ない方が良いので、仕事の多い日には休んで楽をしようとします。
このタイプの人は他人の迷惑など考えず、自分の都合だけを優先します。
・プライベート重視
プライベートが優先なので仕事は二の次です。仕事中もどこか上の空であまり集中はしていません。
・かまって欲しい
皆から心配されている、大事にされているという実感が欲しくて、大げさに体調不良をアピールして注目を集めます。
・自分には関係ない
重要な仕事は優秀な人に集中するので、自分はいてもいなくても関係ないと思っています。
・休むハードルが下がっている
休み癖がついているので、抵抗感や罪悪感が薄れている状態です。
体調不良を口実にすれば大丈夫と思っています。
良く休む人は信用できない?仕事を良く休む人が周りに信用されない原因
よく休む人は信用できませんよね。
信用できない原因は、皆が頑張っているのに一人だけズルいといった不公平感だったり、
欠勤した人の穴埋めで自分の負担が増えたりすることではないでしょうか。
不公平感は極端な話、収入に差が出るなら多少は許せます。
しかし、労力に差があるのに収入が同じなのは納得できないです。
また、仕事に穴が開くので、その都度周りの誰かがフォローしなくてはなりません。
自分の負担が増えることもありますし、チームの生産性が落ちてしまいます。
よく休む人、特に急に当日休む人には安心して仕事を任せられません。
大きな仕事は自分に回ってこないから大丈夫、と思うかもしれませんが逆です。
信頼度がまだ低いから大きな仕事が回ってこないのです。
信頼度はコツコツと積み上げていくしかありません。
一方で有給休暇は取得するべき権利です。
普段からしっかり働いている人が体調不良になったら、
一日有給取ってゆっくり休んで早く回復してほしいと思うのが人情です。
また仕事のできる人が有給をとる際には、計画的に準備を進めます。
周りに負担がかからないように準備と根回しをしっかり行っているので、信頼度は落ちません。
休みがちな人が信用されないのは、休むタイミングや頻度のほかに日頃の行いも関係してきます。
職場で仕事を良く休む人の対処法
業務に支障が出るので放置はできませんが、
強く対処するとパワハラになってしまうかもしれません。
バランスが難しいところです。順序を追って適切に対処しましょう。
まずは声掛けを積極的に行いましょう。困りごとを聞き出すだけではなく雑談でも構いません。
日頃から多くの社員に声掛けをして、話しやすい環境を作っておくことも大切です。
次に休みがちな理由を確認します。
本当に体調不良で会社が原因の場合は、
仕事量が多くてキツいのか対人関係でストレスを抱えているのか、
勤務時間の短縮や異動などの解決策も見つかります。
ストレスが原因で体調不良になっているかもしれないので、専門の医師の受診を勧告しましょう。
医師の診断によっては休職もありえます。
休みがちの理由が病気ではなく労働者自身の問題の場合は、注意指導が必要です。
いきなり厳しく叱責するとパワハラ問題に発展するので、
感情的にならずに改善策を示すのが良い方法です。
まずは口頭注意、改善されないなら書面で注意して証拠を残しておきます。
それでも改善されないのであれば懲戒解雇も検討に入ります。
自分の部下ではないので直接注意しづらい場合は、上司や人事部の力も借りましょう。
仕事を体調不良で良く休む人の末路
体調不良が続いた場合、休職・辞職・懲戒解雇となる場合もあります。
誰でも体調を崩すことがあるので病欠は仕方ない部分もあります。
むしろ症状が軽いうちに数日休んで、回復したら再び元気に働いて欲しいですね。
医師の診断により長期療養が必要になり休職する場合もありますし、
続けられないと感じたら退職・転職を自分で選択することもあるでしょう。
最悪なのが懲戒解雇、いわゆるクビです。
自分で退職を選択するのと、会社から不要といわれるのでは全く別の話です。
あくまでも目安ですが、懲戒解雇の基準は出勤率80%ともいわれています。
一般的な週休2日の会社では、週休のほかに4日休む計算になりますね。
懲戒解雇は極端な話ですが、居心地が悪くなる可能性は大いにあります。
一日二日病欠するのは仕方ないにしても、頻繁に休まれると次第に信用もされなくなります。
信用が薄いので安心して仕事を任せることはできません。
大事な仕事を任せてもらえないので仕事に対する意欲も失われていきます。
そして自分には関係ないという考えになり、休むことへのハードルがさらに下がります。
ますます会社の居心地が悪くなります。
サボりと言われないためにも持病があるのならば
診断書を作成してもらって、会社と相談しましょう。
今の働き方が持病を悪化させている可能性もあるので、
異動や勤務形態の変更を検討してもらえるかもしれません。
まとめ
体調不良で休みがちな人についてまとめました。
普段から体調を崩しやすい人は、生活習慣を見直すなり環境を変えるなり、
セルフケアをしてほしいものです。また中には体調不良を口実にサボる人もいます。
どちらにしても欠勤が頻繁にあると周りの人たちは迷惑してしまいます。
普段頑張っている人なら協力したいけど、休みがちな人には協力したくないのが本音です。
迷惑を感じるなら放置ではなく、上司や会社と相談して対策していきましょう。
自分自身も体調不良で休むことがあるかもしれません。病気で休むのは仕方ないことですが、
回復したら精一杯働いて信頼をコツコツためていきましょう。