今の時代、適応障害やうつ病などの精神的な病気が原因で休職する人が増えています。
休職中はストレス源となる仕事をしなくて済むため、
時間が空いて、どのように過ごすべきか悩む人も多いと思います。
ずっと家にこもってばかりだと体力も落ちそうですし
気持ちもさらに落ち込みそうで心配ですよね。
この記事では、休職中の過ごし方や休職の際の注意点などについて紹介しています。
休職期間を活用して、しっかり心身を回復させたいという方は、是非参考にしてくださいね。
目次 関連
適応障害、不安障害と診断された時の休職中の過ごし方
適応障害や不安障害と診断されたときの休職中の過ごし方は、
まず心身を休めることで回復させ、次に、復帰に向けて活動量を増やし、
復帰の準備をするという流れとなります。
適応障害はストレスが原因で抑うつ状態などの心身の症状が出る病気で、
不安障害はある特定の事柄やストレスなどが原因で
強い恐怖や不安を感じ、日常生活に支障が出る病気です。
原因を取り除くことで、辛い症状を改善させることが可能です。
休職を開始した直後はストレス源である仕事から離れ、心身を休めるようにしましょう。
無理をして行動しようとするとなかなか回復できない恐れがあります。
心身が回復し、活動したいと思ったら
運動や読書など少しずつやりたいことを始めましょう。
いきなり活発に動くとぶり返す恐れがあるので注意が必要です。
そして、復職できる状態になったら会社や主治医と相談し、
復職後の勤務や調整方法について決め、準備していきましょう。
一人暮らしでの休職中のおすすめの過ごし方
一人暮らしの人が休職する際におすすめの過ごし方として、
一つ目に、実家に帰ることを挙げることができます。
症状が辛い時は、家事をすることも難しいものです。
また、一人でずっと家にいると孤立してしまう危険があるので、
家族といた方が安心という面もあります。
二つ目は、家事などはできるだけ手を抜いたりして負担を減らすことです。
コンビニ弁当やデリバリーなどを利用すれば楽に食事が用意できますし、
家事代行サービスを利用すれば、掃除などもしてもらえます。
少し掃除ができていないくらいは問題ないと割り切ることも大切です。
三つ目は、生活リズムを崩さないようにすることです。
昼夜逆転すると職場復帰の時に大変になりますし、
夜に起きているとネガティブな気持ちになりやすいと言われています。
一人だと自由に行動できる分、生活リズムが乱れやすいです。
できるだけ起きる時間と寝る時間は一定にするように心掛けることをお勧めします。
うつ病で休職中、友達と会ったり遊びに行っていいの?
うつ病で休職中に、友達と会うことや遊びに行くことは問題ありません。
ズル休みだと思われるのではないかと心配になるかもしれませんが、
必要最低限しか外出しない生活を続けていると体力も落ちてしまいます。
また、全く人と会わない生活をしていると、
復帰したときにいきなり他人とコミュニケーションを
取らなくてはならなくなり、ストレスが大きくなります。
友達と会うことや遊びに行くことはリハビリの一つだと思うとよいでしょう。
但し、これらの行為がまだ辛い時期は無理に行動することはやめましょう。
気力が回復してきて、外出したくなった時に、
近場で短時間の外出から始めることをお勧めします。
会う友達はあまり気を使わない人にし、
それでもいきなり長時間話したりすると疲れるので、
まずはカフェなどで少し話すくらいからは始めるようにしましょう。
休職に入る前にするべき事・会社と連絡方法を決めておきましょう!
休職に入る前にするべきこととして、
一つ目に会社と連絡方法を決めておくことを挙げることができます。
休職中も社員であることには変わりがないため、会社から連絡が来ることが予想されます。
会社から頻繁に連絡が来ると気が休まらず、休職の意味がないので、
必要最小限に抑えてもらうようにしたり、
電話が負担であればメールでの連絡にしてもらったりするとよいでしょう。
二つ目は、傷病手当金などの手続き方法を確認しておくことです。
会社で健康保険に加入している場合、
病気による休職だと傷病手当金が受給できる可能性が高いです。
大体給料の3分の2ほどの金額を支給してもらうことができ、
収入がなくなる休職中にはありがたい制度なので、利用することをお勧めします。
どのように手続きをするのか、休職前に確認しておきましょう。
「休職したら終わり」じゃない!しっかり休んで心身の回復に努めましょう!
休職できたら何となく安心してしまいますが、休職後は職場復帰が待ち構えています。
休職が認められる期間は就業規則などで決まっていることが多いため、
それまでに回復できなければ退職することになる恐れがあります。
退職を気にしすぎるとストレスになりよくありませんが、
休職期間を有意義に過ごすために心に止めておきたいポイントです。
休職期間を活用し、しっかり休んで心身の回復に努めるようにしましょう。
そして、回復したら、また仕事に復帰できるように心身を整えていくことも大切です。
尚、この記事で紹介した休職中の過ごし方は一般的に推奨されるものです。
同じ精神的な病気と言っても個人差があるため、
主治医などの専門家に相談しながら、
自分に合った過ごし方を見つけていくことをお勧めします。
まとめ
休職は心身を休め回復させるためにあるので、
まずは無理をせずゆっくり休みましょう。
会社との連絡方法をあらかじめ決めておくことで、
頻繁に連絡が来て休めないという事態を防ぐことができます。
心身が回復し、遊びに行くために外出したりしたいという気持ちになったら、
復帰に向けての体力づくりも考え、少しずつ外出することをお勧めします。
仕事のストレスなどで疲弊した心身を休め、
また仕事ができるようになるために休職期間を有効活用していきましょう。