月40時間の残業と聞いてどう感じるでしょうか。
「まあそれくらい普通」だという人もいると思います。
しかしよく考えてみてください。
すでに7時間ないし8時間働いたあとの数時間です。
もう集中力も切れていますし、疲労も蓄積しています。
これが当たり前のように毎月続くのでしたら
「辞めたい」と考えてもおかしくはありません。
さらに平日2時間以上奪われるということは、
プライベートを犠牲にしているということです。
仕事に対しての意識は人それぞれなので
「40時間の残業で辞めたいと思うのは甘え」ではありません。
そんな40時間の残業が辛い人への対処法を考えてみました。
目次 関連
職場の残業が月40時間以上続くのはありえない!
週5日働くとして毎日2時間以上残業するのは大変だと思います。
「定時って何なのだろう」って思いませんか。
いっそのこと「10時間労働の会社です」と
最初から言ってくれたほうがありがたいです。
もちろん繫忙期だともっと残業時間は増えます。
平日は仕事と家の往復のみ
帰ってからも食べてお風呂に入って寝るという
最低限のことしかできなくなります。
そして休日も疲れが残って動けなかったり
普段できない家事や用事などをこなしたりするだけで精一杯です。
「それくらいたいしたことはない。月80時間までの残業は認められている」
という人もいるでしょう。
80時間の残業というのは「特別な事情があるとき」に認められるものです。
厚生労働省のホームページには
「原則として月45時間の残業を超えることはできない」と書いてあります。
40時間の残業なんてスレスレです。
よって40時間の残業はありえないといえます。
職場で残業40時間を強いられる原因・理由
ではどうして残業を月40時間も強いられるのでしょうか。
1. 人手不足
一番考えられるのがこの理由です。
なぜ人もいないのに、許容量を超えた仕事を受けるのか不思議でなりません。
結局は「残業してやらせればいい」という
残業ありきの考え方を会社がしていると考えられます。
・残業=頑張っているという価値観
残業時間だけ昭和を引きずった会社はまだ多く存在しています。
「残業=頑張っている」という評価をしている社風だと、
残業時間が減ることはまずありません。
もっとひどいのが「毎日の残業は当然」と考えている会社です。
定時で帰ろうものなら翌日上司から
「なぜ定時であがったのか」聴取されたり、嫌味を言われたりします。
・仕事の量や質が従業員に合っていない
たとえば優秀な人ばかりに仕事が集中してしまったり、
反対に仕事ができないのに高度な仕事を割り振られたりすることが原因です。
こういうことがあることを意外に会社はわかっていません。
残業40時間で辞めたいと思うのは甘えじゃない理由
「月40時間程度の残業で辞めたいとか甘え。
どの会社に行っても勤まらないよ」と言う人、たまにいますよね。
それは甘えではありません。
特に以下の理由で残業時間が40時間ある場合は甘えではないといえます。
1.残業する意味がない
本当は帰ってもいいのに、上司や周囲に遠慮して
残業しなければならない会社があります。
明日でもいいミーティングを
わざわざ定時を過ぎてから行う意味は何でしょうか。
必要な残業ではなく「なんとなく残業させられている」
という環境だと時間に関係なく辞めたくなるのは当然です。
2.プライベートを重視している
仕事なんて生活できる程度稼げればいいから自分の時間がほしい
という人にとって月40時間の残業は苦痛です。
定時になったらすぐに帰りたい人もいます。
世間的には「毎日残業しています」みたいなタイプが
素晴らしい人扱いされますけど
それは人生で何を重要視しているか違うだけです。
40時間って長いですよ^^;
残業を40時間以上続けていると鬱になる?
個人差のある話ですが、鬱になる可能性はあります。
あなたが次のような性質を持っているなら
40時間残業の会社で働き続けることを見直してみましょう。
1.体が強くない
病弱とまではいかなくても、無理をすると
体調を壊しやすい人は40時間以上の残業を続けないほうがいいでしょう。
溜まった疲れが解消されないままでの40時間以上の残業は
間違いなくあなたの体をむしばんでいきます。
体が不健康だと心にも大きく影響します。
2.神経が細かい
いろいろ気がついてしまうタイプは鬱になる可能性が高いです。
残業時間が長いことで、気を配ったり気を付けたりすることが増えるので
精神的に参ってしまうのです。
もし帰宅してからも仕事のことが頭から離れず
食欲がなくなったり睡眠障害に陥ったりするようでしたら
「ここが自分の限界」だと悟りましょう。
・残業40時間で辛いときの対処法
一番いいのは「残業時間を減らすこと」です。
仕事のやり方を変えたり、上司に相談したりすることで
解決できるならそれに越したことはないのです。
ただ、たいていが「40時間の残業が当然すぎる環境」で働いていて、
そのことについて異議申し立てをしにくいでしょう。
考えてみてほしいのは「これから先もずっとこの状態で働けるかどうか」です。
5年後10年後も、40時間以上の残業を続けられますか?
この問いに「ムリ、できない」と感じたならば、転職をおすすめします。
会社の仕組みや社風は、個人ではひっくり返せません。
そんなことに労力を使うくらいならば
あなたの望む環境を探したほうがはるかに楽です。
ただハローワークで仕事を探すときは注意してください。
残業時間を少なく書いている場合があります。
信頼できる転職エージェントに登録するなどして、広く探してみましょう。
まとめ
40時間は1週間の労働時間と同じです。
それだけの時間を余計に働いていることは「当たり前」ではありません。
しかし世間は「40時間の残業くらいでツライとか辞めたいとか甘え」と見下してきます。
残業時間に対しての感覚はかなり個人差がある話ですし
人生において何を重視するかによっても変わってきます。
「40時間以上の残業をする会社は自分に合っているか」それが大事なのです。
もし合っていないと感じるのでしたら、転職を考えてみましょう。
無理のない環境で、あなたの人生を大切に過ごしてくださいね。