うつ病で人と関わらない仕事をしたい。メンタルが弱くて仕事が続かない時の対処法やうつ病でも働ける環境、うつ病の人に向いている仕事をご紹介します。





人とずっと関わっていると心の優しい人や人に気を使い過ぎてしまう人は、

時おり「鬱病」を発症してしまうことがあります。

優しすぎるからうつ病になってしまうのだと思います。

こんなとき「メンタルが強ければな・・」とうつ病に罹った人は思うのでしょう。

今回はうつ病でも働ける職場やうつ病の人に向いている仕事などをご紹介していたいと思います。

自分も鬱病にかかったことがある人やメンタルが弱いと感じている人に是非見ていただきたいです。



うつ病の人に向いている仕事


鬱病に限らずですが、障害を持っている方は仕事選びは慎重にならなければなりません。

自分にあった適職を見つけることで仕事を継続できるかどうかが決まってしまいます。

ここではうつ病の人に向いている仕事をご紹介していきたいと思います。

①梱包・出荷などの商品管理

梱包や出荷などは軽作業なため体力をそこまでつかわなくてよく、

体がクタクタになるまで働くということが少ないので

鬱を発症してしまった人には働きやすい環境だと言えます。

②データ入力などの一般事務

渡された資料のデータをパソコンに打ち込んだり

会議の録音を文字に起こしたりする作業です。

会社によっては在宅可なところがあるので職場に

人とあまり接することなく仕事をすることができます。

③検品などの倉庫管理

倉庫管理なども人と接することがあまりないので

うつ病を発症してしまった人には働きやすい環境だいえます。

しかし、会社によっては大きな商品の管理を

任されることもあるので体力がないと厳しい面もあります。



うつ病の人に向いてない仕事


うつ病の人には向いていない仕事の方が世の中には多くあります。

ここではうつ病の人は避けた方がいい仕事をご紹介していきたいと思います。

①営業職

顧客との円滑なコミュニケーションを求められる営業職は

うつ病の人には向いていないと言えるでしょう。

また、営業職は人との交流を要するだけでなく

ノルマなどのプレッシャーを常に抱えていないといけないので、

うつ病が治っても営業職に就いたことでまた再発してしまうこともあります。

②接客業

接客業はつねに知らない人とのコミュニケーションを求められるので

うつ病に人にとってはかなりストレスのたまる職場だと言えるでしょう。

業務をこなしながら人とコミュニケーションを図るというのはとても大変なものです。

③管理職

会社全体のマネジメントをする管理職はとてもプレッシャーがかかります。

また、自分一人が休むことで会社に大きな迷惑をかけることになるので

自己管理も徹底して行わなければなりません。

うつ病の人が健康管理を徹底して尚且つ会社全体の仕事を

仕切るというのは難しい事だと言えるでしょう。

④教育職

子供と関わる教員職は穏やかなイメージがあるかもしれませんが、実際は違います。

モンスターペアレントが増えてきている現代教員が

うつ病を発症してしまうことが多々あるそうです。

また、休日を返上して子供の部活動に付き合ったりしなければならないので

自分の時間というものがほとんどありません。

心に余裕がないうつ病患者には教員を避けた方がいいでしょう。

⑤医療業

人の命を預かる医療業はそれは想像を絶する責任が伴います。

適切な治療をしなければ患者が死んでしまうとう現場に毎日身を置かなければならないので

一つのことを深く考え込んでしまううつ病患者にはとてもじゃないですが耐えられないでしょう。

また、患者が亡くなったからと言って悲しんでいる暇がないのも現実です。

一つ一つのことを深く受け止めてしまううつ病患者は医療業も避けましょう。

⑥福祉業

介護職といった副業は訪問看護など難易度の高い人間関係を要求されます。

意思疎通が難しい患者と毎日、交流しなければならないというのは

思いのほかストレスが溜まり、精神的にも不安定になってしまいがちです。

うつ病患者の人はまずは自分の病気を治してから福祉業に携わるのが良いでしょう。

⑦運輸業

体力気力共にタフでなくては務まらない運輸業。

うつ病患者のようにナイーブな人間は向いていない職業と言えるでしょう。

運輸業は拘束時間も長く、時には自分の睡眠時間を削ってまで走り続けなくてはいけないのです。

健康管理をしなければならないうつ病患者には向いていない職業と言えるでしょう。



うつ病になりやすい職業ランキング


本人の気質やメンタルヘルスの対策等でもうつ病のなりやすさは左右されますが

うつ病になりやすい職業は統計的に分かってきているのです。

ここではうつ病になりやすい職業ベスト3をご紹介していきたいと思います。

1位 福祉業

社会的弱者の支えとならなければならない福祉業がうつ病になりやすい職業第1位なのです。

福祉業は長時間労働に加え、ストレスフルな労働環境が

うつ病になりやすい主要因だと言えるでしょう。

2位 医療業

医師の人手不足と、過酷な勤務実態が医療業のうつ病患者を増やしている背景にあります。

労災請求件数でいると保健師、助産師、看護師も上位5位に

ランクインしているほど医療業はうつ病患者が多いのです。

3位 運送業

運送業も長時間労働が多い職業なのでうつ病患者が多い職業になります。

配送には時間制限があり、人手不足という現状で一人当たりの荷量が

過多になりがちになり常に時間に追われながら配送しなければなりません。

そのような背景があるからこそうつ病のような精神疾患に罹ってしまう人が多くなるのでしょう。



メンタルが弱くて仕事が続かない時の対処法


メンタルが弱く仕事が続かない人は以下の対処法を試してみてください。

①反復練習

仕事は基本おなじことの繰り返しです。

同じ作業は反復練習をすることで仕事の技術は向上します。

頭で覚えるのではなく体で覚えてしまえばいいのです。

失敗と改善を繰り返していけば自然と仕事は身につくものです。

②相手目線の仕事をする

仕事ができる人は「相手目線」を意識しています。

「どのように動いたらスムーズに仕事ができるか?」

「どのように動いたらあの人は仕事がやりやすいか?」

を常に考えているのです。

要するに気を利かせられる人になればいいのです。

③依存心を捨てる

仕事だけではなく私生活でも「依存心」は危険です。

自分一人では何もできない人間になってはいけません。

仕事でも1~10まで自分一人でできるようになることを目指して頑張ってみましょう。

④嫌なものをハッキリさせる

どうして仕事ができないのかを言語化してみましょう。

そのために自分が嫌だと思っていることをリスト化してみましょう。

例えば

・電話対応が嫌
   
・お昼の雑談が苦痛

・できるなら一人で黙々とやれる仕事がいい

などです。

原因をリスト化することで具体的な対処法が浮かび上がってくるでしょう。

⑤向き不向きがあるということを理解する

人はどんなに頑張ってもできないこともあります。

ある芸人さんが言っていたのですが、

「楽しみながらした努力は報われるけど嫌々やった努力は報われない」と言っていました。

その通りだと思います。

嫌なことだけど頑張ればいつか報われると思っていたら絶望を味わうことになります。

自分が楽しめない努力をしているならこの仕事は自分には向いていないと理解し

自分が楽しめる努力ができる仕事を探しましょう。



うつ病の人が働ける職場環境の見つけ方


鬱病になってしまったらどのようにして自分にあった仕事を見つければいいのでしょうか?

むやみやたらに仕事を探して就職してもまた、うつ病になってしまう可能性もあります。

そんな時に利用して欲しいのが4つのサポート団体です。

ここではうつ病の人が向いている仕事を探す時に利用できる

4つのサポート団体をご紹介したいと思います。

①キャリアアドバイザー

転職エージェントやキャリアアドバイザーなどに相談することをおすすめします。

キャリアアドバイザーや転職エージェントは求人探しのプロで就労移行支援と

提携している企業も多いので自分にあった求人を無料で紹介してくれます。

②就労移行支援

障害者が就労トレーニングを積みながら、

長く安定して働けるように就活をサポートしてくれる期間です。

支援員が応募書類の添削から面接同行、フォードバックまですべてサポートしてくれます。

自分の病気や障害に合わせて必要なスキルを習得できるので是非利用してみてください。

利用料は前年度の収入によって変わりますが、

いずれの事業所も9割の方は0円で利用しています。

③職業センター

障害者の課題をしっかり分析した上で必要な助言をしてくれる公的機関です。

ハローワークとは違い、障害者に対する専門的な

職業リハビリテーションを提供する施設として、全国47都道府県に設置されています。

④ハローワーク

応募書類の添削から模擬面接をイベントとして実施している他、

就職面談会という形で広く障害者が働ける機会を提供してくれます。

全国に544か所あるので、まずは近くのハローワークに行ってみるといいでしょう。

うつ病を発症してからの就職活動はなかなか難しいものがあります。

むやみやたらに活動してもうまくいきません。

ならば、このようなサポートを利用して

少しでも自分に有利になるように動いてみるのがいいでしょう。



まとめ


うつ病はなった人にしかその辛さは分かりません。

なりたくてなったわけではないけど周りからは「サボりたいだけでしょ?」とか

「健康管理がなってない」などの心無い言葉をかけられたりするのです。

そのような背景もまたうつ病を悪化させてしまう要因になるのだと思います。

うつ病でも働きたいという気持ちがあれば自分ができる範囲で働けばいいし、

まだ働ける気力が戻らなというのであれば無理しないで

働きたいと思える時まで休養すればいいと思います。

何事も無理をしないでできることから始めればいいのです。

いままで無理をしてきた分今は自分の気持ちに正直に従って過ごしましょう。