世の中にはいろいろな人がいると同様にいろいろな会社があります。
社員のことを第一に考え福利厚生がしっかりした会社もあれば、
とりあえず従業員が欲しいからという理由で
雇うだけ雇って福利厚生をちゃんとしていない会社もあります。
退職金でもそうです。
すべての会社が退職金を出してくれるわけではありません。
社会人になる前は退職金はすべての会社が出してくれるのだと
信じていた自分は退職金がでない会社に出会った時に驚きを隠せませんでした。
今回は退職金が無くて給料が低い会社で働くリスクや
退職金がない会社で働くときの将来について調べてみました。
「自分も退職金が出ない会社で働いている」というかたは参考までに見てみてください。
目次 関連
退職金がない会社はやばい?
今は変化が早い時代なので大企業でも倒産するのがめずらしくありません。
そんな中で何十年も先に支払う退職金の保証をしてくれる会社は
年々少なくなっているのです。退職金があればそれは嬉しいですが、
すべての会社が出してくれるものではありません。
退職金が出ないからと言って違法なわけではありません。
そもそも退職金の支払いは義務ではないのです。
退職金は福利厚生の一環です。
厚労省の調べでは退職金を導入する企業の割合は80%だそうです。
残りの20%の会社は退職金を支払わない会社なのです。
従って退職金が出ないからと言って
そこの会社がやばいわけでもブラックなわけではないです。
しかし、大抵の人は退職金がでない会社と聞くと「ヤバい」と感じるのです。
それは退職金がでないと老後の生活費に困ったり、
退職金の有無で生涯賃金の額が大きく変わるからです。
外資系企業、ベンチャー企業って退職金はない?
外資系やベンチャー企業は退職金がほとんどありません。
外資系企業は終身雇用を前提としておらず、
労働者にとって転職は当たり前のことだと考えられているためです。
中には日本の習慣に合わせて
退職金制度を導入してくれている企業もありますが
それはごく一部に限られます。
代わりに外資系企業には「パッケージ」と呼ばれる
特別退職金制度というもの存在しているそうです。
パッケージとはリストラされる従業員に対して支払われる退職金のことです。
また「確定拠出年金」というものあり、老後資金の準備をすることで、
企業が退職金として用意した金銭の運用方法を従業員が自由に決めれる制度です。
外資系やベンチャー企業には基本退職金はありませんが、退職金に代わる制度はあるみたいです。
退職金がないメリットってある?
退職金がないことは一見すると悪い事のように思えますが、
退職金がない会社にもメリットはあります。
ここではそのメリットを3つご紹介していきたいと思います。
①退職金がある会社にくらべて給料が高い場合がある
退職金制度を導入していない会社はその代わりに
給料を高くしないと人が集まってこないので、
退職金が出る会社にくらべるとお給料が高い場合があります。
退職金は3年以上働いていないともらえないというルールを設けている会社もあるのです。
しかし、お給料は勤続年数に関係なく毎月貰うことのできるお金です。
退職金を貰うよりもお得なこともあります。
②会社に不満が出てきたとき転職しやすい
退職金がある会社で働いていると、会社に不満がでてきたときに、
「いま辞めてしまうと退職金が貰えなくなる・・」と
退職金欲しさに会社に不満があっても意見も言えないし、我慢を続けてしまいます。
退職金があるがために我慢して働いた結果、
身体や精神を壊してしまい退職金を貰うよりも損することになるのです。
退職金がなければ変に我慢などしないでスパッと転職を決めることができます。
③予期せぬ退職金カットに悩まされない
退職金は絶対に貰えるものではありません。
退職金の支払いは会社が決めるものなのです。
就業規則に退職金に関する記載がなければ退職金が貰えない場合があります。
就業規則は変わることがあるので、
今は記載があっても将来的には削除される可能性もあります。
そうなると退職金を貰えることを前提に人生設計を組んでいる人は
もしものことがあった場合大幅に人生設計が狂ってしまいます。
しかし、退職金制度がない会社ならばこのような悩みに怯えなくていいのです。
退職金なし、給料が低い会社で働くリスク
退職金が出ないということは法律違反でも
ブラック企業でもないということを上記でご紹介してきました。
しかし、お給料が高くないのであれば、
今の会社で仕事を続けるかどうか?を改めて考えてみた方がいいと思います。
退職金もなくお給料も低い会社で働いていると、
今は良くても将来的にリスクは高まります。
退職金もない、お給料も少ないままで働き続けると
仕事へのモチベーションがあがらなくなり、
次第に仕事することになんの意味があるのかさえわからなくなってくるのです。
努力して成果を上げたのに、何も成果をあげていない同期と
同じでお給料なんて虚しくなるだけです。
それでも退職金がでる会社ならまだ我慢もできますが、
退職金もないとなるとこの会社で働くことの意味が見いだせなくなるのです。
退職金がない会社で働く時の将来の対策
退職金は年々減少してます。
退職金がある会社でも今よりももっと少ない金額になっていたり、
退職金がない会社の人は退職する時に貰える金額がありません。
ならば、退職金が少なる人やない人は将来どうすればいいのでしょうか?
ここでは退職金がない人の為に将来への対策をご紹介していきます。
①iDeCo(イデコ)で定期預金
iDeCoとは個人型確定拠出年金のことです。
60代までお金を積み立てておいて
そのお金を60歳になったら受け取れるサービスです。
60歳までは解約できないので確実に老後資金を用意できます。
②個人年金保険に積み立てる
個人年金保険とは貯蓄に特化した保険のことです。
満期まで保険料を支払い続け満期時点でお金を受け取ることができます。
解約はいつでもできてしまうので、確実に貯めれるというものではありません。
③銀行預金で貯めておく
銀行預金には「普通預金」と「定期預金」があります。
普通預金は解約に制限が無いのでいつでも出金ができます。
定期預金は満期前の解約を制限する代わりに普通預金よりも高い金利が設定されます。
退職金がない会社のままで退職まで20年の場合貯蓄だけで
老後2000万を貯めておくには毎月8.3万ずつ貯金しなければならないのです。
一般的な収入の人には8.3万なんて難しいのではないでしょうか?
そのため、リスクを取りながら余剰資金で運用をすることは
将来の自分を救う手立てになるのではないでしょうか?
まとめ
退職金があれば老後の資金も少しは安心できるのですが、退職金がない会社に勤めている人は
自分で投資なり貯金なりして貯めておかなければ、
老後2000万問題に直面することになるでしょう。
まだまだ先のことだと思ってなにも行動をしていないと
おじいさん・おばあさんになったときに困ってしまうのはあなたです。
退職金が出ても金額が少なくなっているいま、
誰も気楽に老後を待つことはできないのです。
自分の老後は自分で守っていきましょうね!