新人の教育係は、ある程度のキャリアと性格で選ばれることが多いです。
しかし中にはまったく新人教育に向いていない人を、教育係にしている会社もあります。
ミスマッチが起こってしまうと新人が育ちません。
正直なところ、仕事に影響が出るので新人の教育係をやりたがる人は少ないです。
会社がうまくやらないと、新人だけでなく教育係まで潰れてしまうことになります。
今回は
「職場で教育係に向いている人と向いていない人の特徴と、新人教育を任される理由」
についてご紹介しますね。
目次 関連
職場で教育係に向いている人の特徴
キャリアがあることを前提として、職場で教育係に向いている人の特徴を見てみましょう。
・仕事の意義を教えられる
自分たちの仕事が社会にどんな貢献をしているのか説明できる人は教育係に向いています。
単に目の前の仕事をこなすだけではなく、
この会社で働くことの意義を教えられる人は最強の新人教育係となります。
・説明がわかりやすい
簡潔に、順序立てた説明ができる人は教育係に向いています。
新人の理解度が高くなるので、早いうちに戦力となるからです。
また教えられた新人も「わかりやすい説明ができるスキル」が身に付きます。
・冷静な人
冷静な人は教育係になってもうまくやっていけるでしょう。
できない新人に対しても、感情的にならずに教えることができます。
また「どうやったらできるようになるか」を考えられるので、落ちこぼれを作りません。
職場で教育係に向いてない人の特徴
次の特徴に当てはまる人が教育係になると、新人がうまく育ちません。
・頭の回転が速すぎる
頭の回転が速すぎる人は、実は新人の教育係に向いていません。
手際よく教育しようとするあまり早口だったり
言葉が足りなかったりしてついていけない新人が続出します。
・聞き返されたら怒る
新人に説明を聞き返されて怒るような人は教育係には不向きです。
新人が萎縮してしまい、仕事が覚えられなくなります。
・仕事が忙しすぎる
多忙な人が教育係になるのは無理でしょう。
最終的に自分の仕事も新人教育も中途半端になってしまい、共倒れになってしまいます。
・新人に興味がない
優秀でも個人主義の人は新人教育に向いていません。
自分の仕事以外に興味がなく、熱量を持って新人を教育できないからです。
ただ仕事の手順を事務的に教えられただけなので、新人はやりがいを持てなくなります。
なぜ選ばれる?職場で新人教育に任される人の理由
新人教育に選ばれる人には、仕事の成果だけでない要素が備わっています。
・マナーが身に付いている人
言葉遣いやビジネスマナーがしっかりとできている人は教育係に抜擢される確率が高いです。
マナーは相手への思いやりに通じます。
これがないとビジネスは回りません。
会社は見習ってほしい人を教育係に据えるのです。
・アメとムチをうまく使える
新人教育は優しすぎたら舐められますし、厳しすぎると辞められてしまいます。
非常に加減が難しいのです。普段は優しくても、
大切な場面では毅然とした態度を取れるような人は教育係に向いています。
・新人のときに苦労した
自分が新人だったときに覚えが悪くて苦労をした人は、新人の教育に向いています。
新人がどこで悩み挫折しそうになるか、覚えているからです。
新人の気持ちに寄り添うことができる人は、多くの新人を上手に育てられるでしょう。
職場で教育係を任される人は出世する?
出世できるかどうかは、会社が新人教育をどれだけ重視しているかで決まります。
ここでは2つのケースについて考察します。
・出世できるケース
新人教育を「未来を担う大切な人材教育」だと考えている会社の教育係は出世します。
会社から信頼されていないと任せてもらえない役目だからです。
いい人材を育てることができたなら、間違いなく出世できるでしょう。
・出世できないケース
新人を「とりあえず使える程度にして」と考えている
会社の教育係はあまり出世しないかもしれません。
会社が将来的なことより、今を維持することで精一杯の状態だからです。
これではどんなに教育係が優秀でも、新人は疲弊してしまい辞めていきます。
下手をすれば新人が辞めていくのを教育係のせいにされます。
そのため誰も新人の教育係をやりたがりません。
職場で教育係に任される人が感じるストレス
職場で教育係になったことで、以下の3つのストレスに悩まされることになります。
・自分の仕事が遅れる
いつも通りの仕事プラス新人教育をしていると、絶対に自分の仕事が遅れます。
会社が配慮しないと、仕事の楽しさを教えるはずの教育係が仕事に苦しめられるという、
皮肉な光景を新人に見せることになります。
・なかなか仕事を覚えてくれない
新人に教えたことを実際にやってもらうと、まったくできていないケースが多々あります。
新人の問題なのか、はたまた自分の教え方に問題があるのか…とストレスが溜まります。
・上司からの横やりが入る
理解度を確認しながら新人を教育しているときに、
上司からの横やりが入るとぶち壊しになります。
「まだそんなことやっているのか」と、
ズケズケと言ってこられるとこれまでの苦労が水の泡です。
上司に悪気はなくてもストレスになります。
まとめ
職場の新人教育はしんどいことが多いです。
新人が思い通りに育ってくれない自分の仕事が遅れるなどのストレスがあるからです。
それでも新人教育を重要視している会社で教育係に選ばれたのでしたら、
それはあなたの能力を会社が評価している証です。
乗り越えれば出世の道も拓けます。
しかし優秀でも新人教育に向いていないタイプもいます。
会社には教育係に向いているかどうかの適性を見極めてほしいものです。
もし選ばれたのならしっかりと新人と向き合って、今後のキャリアに活かせるようにしたいですね。